自分を大切に生きることは、意外に難しいものだと思う、そんな中で初心を貫くのは尚更だと思う。

 環境の厳しさや苦難にあうと、それに負けて〝どうでもいいや〟とつい自分を粗末にしがちになる場合もある。

 また、陰湿な人間関係による〝いじめ〟に負けてやる気を失い、自分の殻に閉じこもってしまう人もいるだろう。

 この間まで、朝起きるのが楽しいと歓喜の毎日を送っていた人が、何かの問題を抱えてから暗く沈んだ毎日になってしまう事もあるだろう。

 よしと決めて最初のうちは頑張っていても、いざというときになると、どうしようと迷ってしまい、成長のチャンスととらえ、初心を貫くことは難事だ。

 ではこの難事を乗り越えるにはどう対処すべきだろうか?

自分を大切に生きる為に自分を知る

 自分を大切に生きる為には先ず自分と言う人間について知らなければなりません。

 私たちの心は単純ではありません、突き詰めていくと、どんどん深くなっていきます、いわゆる深層心理の問題になってきます。

 そしてこの深層部の階層についてですが、比較的表層に近い深層部というのは、目や耳など身体を伝わって入ってくる情報を判断する精神と言えます。

 そして、私達には自分自身が今まで、考えた事、言葉にした事、行なった事などすべて記憶されてしまう部分(仏法で言うところの「業」)がありますがその部分を観じる心、この部分が上記の比較的表層に近い深層部の奥にあるわけです。

 但し、この部分は、比較的表層に近い深層部のように具体的に意識して考えることはできません、文字通り心に感じるという事になります。

 例えば、酒好きな人が喉が渇いた時や、酒を見たときに無意識に飲みたいと思う気持ちが心の奥底から突き上げてくるようなものです。

 以上、ここで深層部についてもう一度まとめてみたいと思います。

 ◇表層部=肉体面

 ◇表層に近い深層部=一般的に精神面と言われる部分

 ◇業を感じ取る深層部=考えた事、言葉にした事、行なった事などすべて記憶されてしまう部分表層部業

 ◇業=考えた事、言葉にした事、行なった事などすべて蓄積される部分

 以上ですが、表層と深層部では深層部が重要であると申し上げましたが、おなじ深層部であってもより重要なのは「業」の部分である事はお解かり頂けると思います。

 従って、日々何を考え、何を話し、何をするか、これがいかに大事な事か改めて痛感する訳ですが、極力幸福の為にプラスになる事を蓄えるようにしマイナスになることは蓄えない方がいいのです。

 ※因みに、私達の日常生活に於いて80パーセントは「業」の影響をうけます、そしてこの「業」は今世だけでなく前世の「業」も含まれています。

 こうしてみると前世の悪い「業」を打ち消すのは無理と考える方もいるかも知れませんが、それは間違いです、私達には強い「一念」を生み出す力が備わっています。

 強い「一念」は岩をも砕くと言うように、打ち破れない悪い習慣はないのです。

 最後になりますが、物事を判断する時、前世、今世、そして来世の三世で判断しないと正しい判断はできません。